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レムデシビルの副作用などのデメリットは?効果やアビガンとの違いも

コロナ

レムデシビルの副作用といったデメリット、その効果からアビガンとの違いについて詳しく調査しました。

日本でも新型コロナウィルス治療薬として導入されることが決まった、レムデシビル。

副作用といった、デメリットも気になりますよね。

さらに、どのくらい効果があるのか、アビガンとはどのように違うのかなど、多くの疑問があるでしょう。

そこで、レムデシビルについて詳しく調べ、分かりやすくまとめました。

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レムデシビルの副作用などのデメリット

新型コロナウィルス治療薬の有力な候補となった、レムデシビル。

しかし、副作用などデメリットもあるようです。

そもそもレムデシビルって何?という疑問もありますよね。

レムデシビルについて詳しく見ていきましょう。

レムデシビルはエボラ出血熱のために開発された

レムデシビルは、エボラ出血熱の治療薬として開発されました

実際に、エボラ出血熱の治療最前線であるコンゴ共和国では、患者に対しレムデシビルの投与が行われてきました。

ただ、エボラ出血熱治療薬もレムデシビルだけでなくいつくもあり、レムデシビルはそのうちの一つとなります。

そして、最近ではレムデシビルよりも効果がある治療薬がいくつもあるそうです。

近年ではMAb114、REGN-EB3といったエボラ出血熱治療薬の方が効果があると認められ、レムデシビルは使用を中止する医療機関もあるとされています。

新型コロナウィルス治療薬については、今まさに治療薬の選別が行われている最中です。

アビガンを始め複数の候補が出てきていますが、いずれも人間への投与経験がある既存の抗ウイルス薬から選ばれています。(治験を短期にして早期採用を実現させるため)

レムデシビルは、今回の新型コロナウィルス治療薬の有力な候補として名前が挙がり、アメリカなどで採用に向けた治験が現在進行中です。

製造元は”タミフル”のギリアド・サイエンシズ

レムデシビルの製造元は、アメリカの製薬メーカーであるギリアド・サイエンシズ(GELEAD SCIENCES)です。

このギリアド・サイエンシズは、インフルエンザ治療薬として有名になった、タミフルの開発でも知られています。

同社のレムデシビルが新型コロナウィルス治療薬の候補に名前が挙がると、株式市場も強い関心を示しました。

もし仮にレムデシビルが新型コロナウィルス治療薬に採用された場合、世界的な需要を得ることになります。

投機的な株主もこの機会を狙っているようで、経済系メディアでもレムデシビルへの注目度はかなりの高さとなっています。

レムデシビルには重大な副作用が報告されている

新型コロナウィルス治療薬だけでなく、抗ウイルス薬も唯一の万能な薬があるわけではありません。

それぞれの薬には副作用といったデメリットもあり、レムデシビルについても重大な副作用が指摘されています。

  • 異常行動
  • 腎臓への負担
  • 腎機能を低下させる恐れ

レムデシビルの開発元はギリアド・サイエンシズとお伝えしましたが、同社のインフルエンザ治療薬・タミフルは、その効果と共に異常行動の副作用でも大きな話題を集めました。

タミフルによる異常行動の副作用は、とりわけ命に係わるケースもあったことから、日本でも疑問視された過去があります。

そして、レムデシビルについてもタミフルのような異常行動の副作用があることから、新型コロナウィルス治療薬への積極的な採用について待ったをかける声があるのです。

さらに、レムデシビルには、腎臓の機能を低下させる副作用が報告されています

特に透析が必要な持病をお持ちの方にとっては、大きなデメリットとなるでしょう。

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レムデシビルの期待されている効果

新型コロナウィルス治療薬の有力な候補となっているレムデシビルですが、その効果について調べてみました。

レムデシビルは治癒率68%

4月10日には、日米欧の国際医療チームによるレムデシビルの効果が、アメリカの医療誌で発表されました。

それによれば、小規模ではあるものの53人の患者にレムデシビルを投与したところ、およそ7割の68%の症状が改善したそうです。

さらに、アメリカ・シカゴ大学医学部の報告では、重症者113名を含む125名にレムデシビルを投与したところ、ほとんどの患者が退院できるまで回復したそうです。

こうしたレムデシビルの効果が報告されたことにより、日本だけでなく世界的にもレムデシビルへの注目度がさらに高まりました。

しかし、4月24日にはこれに水を差すような、ネガティブなニュースが報じられています。

それは、WHO(世界保健機関)が誤って公開した情報によるものでした。

  • 中国で実施されたレムデシビルの治験結果
  • 対象者は新型コロナウィルスの患者237人
  • そのうち158人にレムデシビルを投与(残りの79人と経過を比較)
  • 投与された158人のうち、18人は副作用の重さから早期に投与中止
  • 投与された患者158人のうち13.9%死亡
  • 残りの79人のうち12.8%が死亡
  • 査読中の草案報告書だった
  • 統計的に疑問が残る
  • しかし”レムデシビル治験失敗”を世界に印象付けるには十分だった
  • 報道を受け、ギリアド・サイエンシズ社の株価は急落

アメリカの医療機関や研究機関では、”効果あり”とされたレムデシビル。

しかし、中国での治験は”失敗だったようだ”という、曖昧な不安を抱かせるものとなっています。

この世界的な危機にあって、なぜかうっかり公開されたWHOの治験結果。

公開されていしまった情報は、統計的な観点から、治験結果の正確性に疑問が残ります。

また、こうした混乱の背後にはWHOとアメリカ政府の駆け引きといった、思惑も絡んでいると指摘する専門家もいる現状です。

しかし我々には関心のないことで、一刻も早く治療薬が見つかり、この混乱が落ち着いて欲しいと思うだけですよね。

アビガンが使えない患者への効果に期待

レムデシビルの副作用について触れましたが、実はアビガンにも重大な副作用があると報告されています。

アビガンを妊婦に投与した場合、奇形児が生まれるリスクが高い副作用があるそうです。

そのため、新型コロナウィルスに感染しても、効果があるとされるアビガンを妊婦さんには投与できないという大きな問題があります。

もしレムデシビルの副作用が妊婦さんに出ないなら、アビガンの代わりとなる有効な新型コロナウィルス治療薬となりますよね。

こうした観点からも、レムデシビルは新型コロナウィルス治療薬の有力候補となっているのです。

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アビガンとの違い

続いては、新型コロナウィルス治療薬としてすでに多くの方が知っているアビガン(一般名:ファビピラビル)との違いについて詳しく見ていきましょう。項目別に細かく比較したいと思います。

薬の形態

レムデシビル:点滴剤
アビガン  :錠剤

製造元の違い

レムデシビル:ギリアド・サイエンシズ(アメリカ)
アビガン  :富士フィルム富山化学(日本)

本来対象とされる疾患

レムデシビル:エボラ出血熱
アビガン  :インフルエンザ

国内での承認

レムデシビル:×(5月の承認を目指している)
アビガン  :〇

患者への投与件数

レムデシビル:現在アメリカで治験が進められている
アビガン  :日本では2つの医療機関で投与された

効果の実績

レムデシビル:アメリカでの治験結果では効果が認められた
アビガン  :中国で一定の効果が確認・報告されている

まず、レムデシビルとアビガンは、それぞれ点滴剤と錠剤と形態から異なります

そして、アビガンは日本の富山フィルム富山化学という製薬メーカーが開発している薬です。

国産なら、なおさら早く承認すればいいのにとお思いの方もおられるでしょう。

実は、アビガンは日本国内ではすでに製造・販売が承認済み(2014年)となっています。

それは、アビガンは抗インフルエンザ治療薬として開発され、国が新型インフルエンザの流行に備え備蓄していたからです。

しかし、一般的には流通していない(値段がつけられていない)薬でもあります。

新型コロナウィルス治療薬としては、中国ですでにアビガンには一定の効果が確認・報告されました。

ただ、日本では本当に広く一般的にアビガンを新型コロナウィルス治療薬とするか、今だ慎重に検討が進められています。

それは、アビガンには胎児が奇形児になってしまう重大な副作用があり、妊婦には投与できないなどの理由からです。

レムデシビルは、アビガンのような副作用はない(レムデシビルには別の副作用がある)ことと、アメリカで現時点で最も有望な治療薬と考えられていることから、日本でも5月の導入が目指されています。

以上、今回はレムデシビルの副作用といったデメリット、その効果からアビガンとの違いについて詳しく調査しました。

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まとめ

  • レムデシビルはエボラ出血熱治療薬として開発された
  • 製造元はアメリカのギリアド・サイエンシズ社
  • アメリカでは、レムデシビルに新型コロナウィルスの治療に効果があると報告されている
  • レムデシビルの中国での治験結果は失敗という報道があった
  • レムデシビルには、異常行動と腎機能低下の副作用がある
  • アビガンには奇形児が生まれる副作用があり、妊婦には投与できない
  • 日本ではアビガンの備蓄があり、製造・販売も承認済み
  • 日本でのレムデシビルの導入は早くても5月からになりそう
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