娼年(映画)のネタバレあらすじと感想!御堂静香の秘密についても

邦画

映画「娼年」の原作は石田衣良の同名小説で第126回直木賞候補作になった作品です。

映画に先立ち2016年には松坂桃李さん主演で舞台「娼年」が東京芸術劇場で上演。

映画「娼年」はその2年後の2018年4月6日に全国73館でR18+指定で公開されました。

女性を中心に高い支持を受け、公開6週目には興行収入3億円を突破し、日本で初めてR18+指定でありながら女性限定の応援上映画決定されました。

監督は舞台版でも脚本、演出を勤めた三浦大輔。

映画版では主役の森中領を 松坂桃李さん、御堂静香を真飛聖さんが演じています。

また、舞台、映画ともに出演しいる江波杏子さんは映画公開の6ヵ月後に急逝、「娼年」が遺作となりました。

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映画『娼年』のネタバレあらすじ

あらすじ

東京の名門大学に通う森中領はすべてにおいて無気力で女性やセックスにもたいした興味を示さず日夜バーでのアルバイトに明け暮れながら退屈な日々を送っていた。

ところが、ある日バーを訪れた一人の女性によってその生活が一変する。

その美しい女性、御堂静香は女性向けの会員制ボーイズクラブのオーナーだった。

静香に誘われて娼年となった領はそれぞれの秘めた理由で男を買うたくさんの女性たちと関係を持つようになる。

最初こそ戸惑っていたものの、女性たちの心の奥に秘められた欲望や悲しみなどに触れるうちに娼年という仕事にやりがいを見出していく。

しかし、領のまわりには娼年として働くことを嫌悪する友人もいた。

そしてある日、事件が起こる。

ネタバレ

 咲良は御堂静香の実の娘

会員制ボーイズクラブ「Le Club Passion」で娼年として働くにははじめに入店試験を受けて合格しなければいけません。

この入店試験というのが「Le Club Passion」で働く咲良と関係を持つことでした。

咲良は生まれつき耳が聞こえない少女で実は御堂静香の実の娘でもあります。

御堂静香に連れられて訪れた部屋で咲良とベッドイン、そこから領の娼年としての人生がはじまります。

また、作品の最後に起こる事件後に「Le Club Passion」の再建のために動き出すのもこの咲良で、一度は娼年の仕事から離れた領に再びお店で働かないかと声をかけるのです。

領の同級生の白崎恵とは対照的に咲良は領に無理強いなどはせず、領の気持ちを理解し大切にすることで領との信頼関係を築いています。

女性たちの個性的な欲望の数々

女性専用の会員制ボーイズクラブで男を買う女性たちにはそれぞれ他人には言えない秘密や欲望、悲しみを抱えています。

子ども時代に好きな男子の前で失禁してしまったことで人生ではじめての快感を覚え大人になった今もその欲望にとらわれている女性。

彼女は自分が放尿するところを見て欲しいと領に頼みます。

また、不能な夫に代わって妻と関係を持って欲しいという依頼をする夫婦。

領は夫の前で妻を目の前で犯すように要求されます。

その依頼を受けてわざと激しく妻を犯すのですが、その様子を見ながら夫が突然自慰を始めるのです。

この老父は妻が犯される姿に快感を覚える人でした。

また、別のある老女は領の手を握り「自分のことはなして」と領に話を促します。

その話と手の感触だけで達してしまうのでした。

 同僚の平戸東との関係

平戸東は女性向けの会員制ボーイズクラブ「Le Club Passion」の中でも特に優れた娼年でVIP向けの特別な娼夫として働いています。

平戸東についてのエピソードは多くは語られていませんが、深い何かを抱えた人物は伺えます。

領にあうと「リョウは売れっ子になる」と断言するなど人を見る力にも優れている青年です。

領にとっても平戸東はよき理解者の1人で互いの距離を縮めていきます。

平戸東は痛みに快楽を感じるマゾヒストで、ある夜、領にたのんで自分を傷つけてもらい関係を持ちます。

性的な関係ともいえる二人の中を描きつつ、一人一人が何に快感を感じるかを表現する「娼年」という映画の中で平戸東は大切な登場人物です。

 白崎恵との関係

白崎恵は領の大学のゼミの同級生で、領がアルバイトをするバーで飲み放題にするかわりに、ゼミのノートと代返を任されています。

白崎恵は同級生でありただの友達という関係性ではあるものの密かに領への恋心を持っています。

また、自分の価値観が強く、領が娼年として働くことに反対します。

それでも領は娼年の仕事を辞めようとしません。

そんなある日、依頼を受けた領がホテルの一室に向かうとそこにいたのは白崎恵でした。

戸惑う領に自分を抱くように言う白崎恵。

領は仕事として白崎恵と関係を持つのですが、そのことで白崎恵は娼年としてプロの力を体感し、領は自分とは違う世界で生きているのだと痛感することになり、領を引き止めることをあきらめます。

 領の母親も実は娼婦

女性とセックスをした後に領は必ず母親の夢を見ます。

領の母親は小さい頃になくなっているのですが、作品を見ていく中で実は領の母親もかつて娼婦をしていたことがわかります。

母親が綺麗に着飾って出かける日はお土産があったり、自分が体調が悪くても「留守番をしていてね」と家を出て行ってしまう母親でしたが後々にそれが娼婦の仕事のためだったとわかります。

また、母親は領の家から離れた馴染みのない街で突然倒れて亡くなったのですが、それもまた娼婦の仕事で訪れた町でした。

領の娼年としての才能が母親ゆずりだったこと、また、ずっと理解できないでいた母親のとの関係についても映画を見る中でつながりを見せています。

母親の登場シーンは非常に少ないですが、領の人格をつくるにあたってとても大事な核になっています。

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ラストの結末

領は多くの女性と関係を持ちますが心は御堂静香に惹かれていました。

領は静香に迫りますが静香にそれを拒まれ、娘の咲良をすすめられます。

そんな中、静香が経営していたボーイズクラブが違法ということで摘発され静香は逮捕されてしまうのです。

その後、領の元を訪れた咲良によって静香からの手紙が渡され静香の秘密が明らかになります。

実は御堂静香も昔は娼婦として働いていたこと、その仕事のせいでエイズに感染していたこと、咲良が実の娘であることや領の母親のことについてもこの手紙で語られています。

衝撃の事実とも言える内容が次々と明かされますが、母親と自分の関係を含め全てのつながりを感じた領はしみじみとすべてを受け入れるのです。

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感想

まず一言で言えば最初から最後までひたすら濡れ場が続きます!舞台版の「娼年」の時もそのことがかなり話題になってチケットがソールドアウトしていたのですが、映画版の「娼年」もそれに負けず劣らず、かなら生々しくリアルに描かれています。

かといって、アダルトビデオのようかというとそれとも違っていて、それぞれのキャラクターの葛藤や苦しみなど心の面が描かれています。

また、江波杏子さんが演じる老婦人など、ところどころに「え?そんなことってある?w」というコミカルな要素も含まれています。

監督が他にもセックスをテーマにした作品を撮られている三浦大輔さんということで、ただエロいだけの作品ではありません。

ちゃんと登場人物の心の動きが見えます。

ただ、やっぱり1人でこっそり見たい映画です。

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