彼女がその名を知らない鳥たち(実写映画)のネタバレあらすじと結末!感想も

邦画

この映画は、沼田まほかるの人気小説を実写映画化した2017年の映画です。

2012年、『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、本屋大賞にもノミネートされたことでそれまでの作品が多く読まれるようになり、この『彼女がその名を知らない鳥たち』も知られるようになりました。

2013年に凶悪殺人事件を題材とした映画『凶悪』で数々の映画賞を受賞し映画監督として注目を集める存在となった白石和彌監督が手がけました。

北原十和子(蒼井優)、佐野陣治(阿部サダヲ)、水島真(松坂桃李)黒崎俊一(竹野内豊)と豪華キャストです。

監督賞、主演女優賞、主演男優賞等様々な賞に輝き、松坂桃李もヨコハマ映画祭で助演男優賞を受賞しています。

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映画『彼女がその名を知らない鳥たち』のネタバレあらすじ

あらすじ

事務員をしていた十和子は、会社を訪れた土木作業員の15歳上の男・陣治と暮らすようになります。

しかし、十和子は、8年前に別れた陣治とは正反対のイケメン・黒崎のことを忘れられずにいました。

陣治に養ってもらって好きでもない陣治と暮らし、自堕落な生活を送っていました。

そんな中、十和子は、時計の修理に訪問した妻子ある水島と関係を持つようになります。

しばらくして、刑事が家を訪ねてきて、十和子は黒崎が行方不明であることを知ります。

十和子を愛するあまり、日に何度も電話をかけたり、尾行したりする陣治の姿を見るうちに十和子は、黒崎の失踪にも陣治が関与しているのではないか、水島にも何かするのではないかと疑念を持つようになります。

ネタバレ

貧相な陣治、イケメンの黒崎と水島

そんなに言うなら自分が陣治と一緒にいればいいと姉に言い、十和子は陣治のことを「不潔、下品、貧相、小心、粗雑」な男だと姉に言い、ひどい言い方だと言われます。

優しい陣治のことを全く愛そうとしない十和子に姉は、「まだ黒崎のことが忘れられないんじゃないの」と問い正し、警察に言ってもよかったほどひどい暴力を受けて別れたことを忘れないようにと忠告します。

その時、黒崎からもらって大事にしていたピアスをしていないことを姉から指摘され、そのピアスの事を忘れてしまっていたこと気付くのでした。

クレームの電話をしていた百貨店の店員から訪問の連絡を受けた十和子は、その水島という担当の男がどんな男か事前に店に見に行くのでした。

水島の訪問依頼、時々逢うようになる二人

わりとタイプだと思った十和子は、散らかっていた部屋を片付けて水島を家に入れます。

水島は、代わりの時計を持ってきても気に入らず、しまいには泣き始めた十和子の涙をぬぐい、接吻してなだめます。

その途中に陣治からの電話で我に返った水島は、また来週訪問すると言い残して、その日は帰ります。

その後、十和子は水島の店を訪ねて行き、外のカフェで待つように言われます。

ほどなくして現れた水島は自分が選んだ時計を十和子の腕にはめて、代金を支払おうとする十和子に要らないといい、十和子の心を掴みます。

それから、水島と十和子は時々逢うようになります。

水島はベッドの上で、十和子に趣味を聞かれ、タッキリマカン砂漠の事を話始めます。

陣治のことを水島に尋ねられ、十和子はただの同居人だと答えます。

水島も[うちも同じだ]と答え、「二人は似てるね、こうなることは決まってたんだ、運命なんだ」と甘い言葉を言うのでした。

警察の訪問で黒崎の疾走を知る十和子

十和子のことを心配して説教しにきた姉が、黒崎と会っていたのではないかと十和子に聞くとなぜか、陣治が「それはない、それだけは絶対にない」と言うのでした。十和子は「黒崎と会っていたわけではない」と姉に言い、姉は帰るのでした。

その後、十和子は、黒崎に金を貢ぎ、箱に入っていない裸のピアスをプレゼントされる思い出の夢を見るのでした。

そんなある日突然、警察が訪ねてきてきて、「黒崎の妻の携帯に十和子の着信があったようだが、黒崎は5年前から疾走している、どういう関係か」と問われます。

水島と逢瀬を重ねる十和子に異常なほどの執着をみせ、「いい加減にしないとそのうち怖ろしいことが起きるぞ」という陣治に、やがて十和子は黒崎の疾走にも陣治が何か関係しているのではと疑いを抱き始めます。

少しずつ思い出し始める十和子

真相が知りたくて十和子は黒崎の妻を訪ねます。

そこで黒崎の妻が、「疾走の翌日の車の停め方がいつもと違っていたので、黒崎に何かあり、もういないのではないかというような気がする」と言うのでした。

二人が話していると黒崎の叔父である国枝という老人が訪ねて来ます。

国枝は以前、黒崎が機嫌を取るために十和子の体を差し出した相手でした。

国枝のご機嫌取りに成功した黒崎は、その結果国枝の姪と結婚することになります。

結婚することを聞かされ、激しく罵倒する十和子を黒崎は殴打します。

そんな過去の記憶がよみがえってきました。

他にも黒崎に再び国枝の慰め者になってくれと頼まれて別れた彼女が帰宅するとき、陣治が「会社で殴られた」といって血の付いた衣服を洗っていたことも思い出したのでした。

十和子の全ての罪をかぶって命を絶つ陣治

また、水島は、次第にそっけない態度になり、黒崎と同じように全く自分を愛していないことに気付き始めます。

尾行によって二人のいきさつをわかっていた陣治は、十和子にと「水島と手を切らないとまたえらいことになる」と言います。

それでも水島に会いに行き、十和子は、水島の利己的な冷淡な態度に逆上し、水島を傷つけていまします。

実はえらいこととは、陣治が十和子の相手を殺傷することではなく、十和子自身が殺傷することなのだ、陣治と話しているうちに十和子は自分が黒崎を刺したことを思い出すのでした。

陣治は、水島の件も黒崎の件も自分が罪をかぶることにして、「子供を産め、生まれた子供は俺の生まれ変わりだ」と言いながら、自らの命を絶つのでした。

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感想

蒼井優さんは第41回日本アカデミー賞を始め数々の主演女優賞をこの映画で受賞されています。

もちろん、彼女も体当たりの演技でしたが、ブルーリボン賞の主演男優賞を受賞した阿部サダヲさんの演技がとにかくスゴかったです。

「不潔、下品、貧相、小心、粗雑」と十和子にののしられる無様でドMな中年男の汚れ役を見事に演じていました。

想われてもないのに愛する人には貢ぎ、想ってくれる人の愛の尊さには気付けない、まだ未熟な魂の恋愛について考えさせられます。

最後に十和子の罪まで背負い、命まで投げ出すところは、春琴抄を彷彿としました。

松坂桃李も妻子持ちの冷淡なイケメン役を演じ、「娼年」でも見られるような独特なラブシーンが印象的でした。

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