パラサイト半地下の家族が面白い!ネタバレあらすじや感想とラスト結末も!格差問題

「パラサイト 半地下の家族」は、2019年公開の韓国映画です。

韓国社会が直面している極端な格差社会や行き過ぎた資本主義の末路をブラックユーモアたっぷりのエンターテイメントホラーとして描き、観客・評論家双方から絶賛を浴びました。

第72回カンヌ国際映画祭ではパルムドール賞、第77回ゴールデングローブ賞では外国映画賞をそれぞれ韓国映画として初受賞しています。

監督は韓国映画界の旗手ポン・ジュノ、主演は国際的に活躍する韓国人俳優のソン・ガンホ。

現代韓国映画最高のキャストとスタッフによって製作された力作だと言えるでしょう。

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映画『パラサイト 半地下の家族』のネタバレあらすじ

あらすじ

低所得者向けアパートの半地下に住むキム一家は、各々が仕事を失ったり大学入試に失敗するなどして苦しい生活を余儀なくされていた。

ある日、息子ギウの友人ミニョクが一家のもとを訪れ、ギウに自分が担当する上流階級パク家の娘ダヘの家庭教師の代打を依頼する。

ギウは名門大学の学生とウソをつき家庭教師のバイトを受け、ダヘとその母親の信頼を勝ち取ることに成功する。

パク家の息子ダソンが絵画に興味を持っていることを知ったギウは、妹のギジョンの素性を隠してダソンの絵画教師として屋敷に招き入れる。

さらに、ギジョンとギウはパク家の運転手と家政婦を次々と罠にかけ失職に追い込み、後釜にそれぞれ父のギデクと母のチュンスクをねじ込む。

こうして、キム一家はパク家にまんまとパラサイト(寄生)してしまうのだ。

パク家の不在中にキム一家は放埓の限りを尽くすのだが、なぜかそこに追い出した家政婦ムングァンが訪れ、物語は急転していく。

ネタバレ

半地下一家、成り上がる

この作品の前半の見どころは、半地下で暮らす底辺層の一家が法を犯しながらも成り上がっていく高揚感です。

あらゆる策を講じてパク家の中に侵入していく様子がユーモラスかつスピード感たっぷりに描かれます。

まるで「オーシャンズ11」のようなスタイリッシュなクライムムービーを見ているような感覚です。

静かにパク家に侵入していく様子はタイトルの通り「パラサイト」。

日当たりが悪くWiFiもつながらない場所で暮らすキム一家に対し、パク家は広大なモダン建築の家で周囲を見下ろす丘の上で暮らしています。

この両者の対比が鮮明。

キム一家がパク家に侵入の度合いを深めるにつれ、半地下から豪邸に物語の舞台は移っていきます。

底辺からの成り上がり。

そのためには、障害となる人物の排除も厭わない。

エネルギッシュなキム一家に目をくぎ付けにされてしまいますね。

半地下 VS 地下

あらすじではなく、映画を見た人だけが知っている内容を書いて下さい。

物語の中盤、キム一家に家を追われた家政婦ムングァンが、バカンスに出かけた主の留守を狙って豪邸を訪れます。

ムングァンだけが知る秘密の通路を開けると地下につながっており、そこにはムングァンの夫グンセが暮らしていたのです。

なんと、パラサイトしているのはキム一家だけではなかったのですね。

ムングァンはキム一家が嘘をついて屋敷に入り込んだ証拠を掴み、かつての主人に密告して自分の地位を取り戻そうとします。

こうして、主不在の屋敷で両者の激しい争いが始まります。

骨董無形な展開と思わせないところはポンジュノ監督の演出力。

ジョークをちりばめることで笑いとしてこの対立を巧みに成立させています。

が、冷静に考えるとこのシーンは強烈な風刺です。

上流階級が優雅にバカンスを楽しむ中、半地下と地下という底辺同士が激しく争い合う構図。

まさに現代社会の縮図、しかも後々この対立の伏線がとんでもないラストにつながるとは。

埋まらない格差が絶望を生み出す

なんとかムングァン夫妻を黙らせることに成功したキム一家ですが、バカンスを切り上げたパク家が急に屋敷に帰ってきます。

慌てて隠れる一同、偶然耳にしたパク夫妻の交わす会話から自分たちの立場を思い知らされてしまうのです。

パク氏はギデクの運転手としての働きを評価しつつも、ギデクの「匂い」だけは気に食わないと明言します。

半地下の暮らしで染みついたカビくさい匂い、ギデクだけでなくキム一家に共通するもの。

上流であるパク家には生理的に受け入れられないもの。

越えることのできない格差の壁に絶望するギドク。

その夜、歴史的な大雨が地域一体を襲います。

パク家が暮らす丘の上から流れ込んだ雨水は、キム一家の暮らす半地下地域に流れ込み、大水害をもたらします。

絶望的な格差社会の現実を前に、ギドクには怒りと不満が渦巻いていくのでありました。

次第に高まっていく緊張の演出がGOOD。

一気に緊迫した状態でラストになだれ込みます。

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ラストの結末

一度は地下に閉じ込めたムングァンたちのことが気になり地下へと降りていくギウ。

ところが、逆にグンセに待ち伏せされ襲撃されてしまいます。

キム一家への復讐を誓うグンセ、ダソンの誕生日を祝うパーティーが開かれている「地上」に乱入。

ギジョンに致命傷を与えましたが、ギデクとチュンスクによって制圧されました。

パク氏は逃げるため車のキーを受け取りにその場に近づきますが、閉じ込められていたグンセの匂いに顔をしかめます。

屈辱の記憶を思い出したギデクは逆上し包丁でパク氏を刺殺。

大パニックとなった現場から逃走し行方不明に。

数か月後、一命をとりとめたギウはパク家が去った豪邸を見に行きます。

家に備え付けられた照明は不自然に点滅を繰りかえしていました。

ギウはそれが父からのモールス信号だと気が付きました。

地下に閉じ込められてしまったギデク、ギウはいつの日か父と遠い将来再会することを誓うのでした。

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感想

一言で形容するとしたら凄い、いや凄まじい映画です。

「ジョーカー」「万引き家族」等、格差問題をテーマにした作品から良作が次々生みだされていますが、パラサイトも同じ流れの中から誕生したことは間違いありません。

ですが、決して二番煎じではなく唯一無二の作品として仕上がっています。

徹底的した風刺と皮肉によって作風はユーモラス、それだけに衝撃的な展開を迎えるラストを見終えてから苦々しい後味が際立ちます。

犯罪や暴力のシーンもあるために万人にお勧めできる映画ではありませんが、強烈な個性を放つ一作。

ありきたりな「面白い」「感動する」映画に食傷気味な方は見て損はないはずです。

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